「面接になると頭が真っ白になる」
「緊張して早口になり、何を話したか覚えていない」
「本来の自分を出せずに落ちてしまった」
そんな悔しい経験をしたことはありませんか?
実は、面接での“緊張”は誰にでも起こる自然な反応です。
でも、少し話し方を工夫するだけで、その緊張を“味方”に変えることができるのです。

緊張で面接がうまくいかない理由とは?
面接で緊張してしまう人に多いのが、
「何を話せばいいか」にばかり意識が向いてしまうこと。
その結果─
話す順序がバラバラになり、伝わらない
焦ってどんどん早口になる
内容が薄くなり、自信がなさそうに見えてしまう
つまり、緊張に振り回される話し方になってしまっているのです。
緊張を乗り越える「面接の話し方」4つのコツ
【1】話す順番を整えておく
面接では「何を話すか」以上に「どう構成して話すか」が大切。
たとえば次のような順番で話すだけで、ぐっと整理されて伝わりやすくなります。
① 結論 → ② 理由や背景 → ③ 具体的な経験 → ④ 学びや意欲
例:
① 結論
「私は“相手の気持ちをくみ取って行動する力”に自信があります。」
② 理由や背景
「なぜなら、前職で3年間アパレルの接客をしていた中で、お客様のちょっとした仕草や表情から“何を求めているか”を察し、最適な商品を提案してきたからです。」
③ 具体的な経験
「たとえば、あるお客様が『何が似合うか分からない』と迷っていたとき、少し緊張していた表情から“失敗したくない”という思いを感じ取り、無理に勧めずに試着を重ねてもらう接客に徹しました。結果、『あなたから買ってよかった』と笑顔で言っていただけました。」
④ 学びや意欲
「このような経験を通じて、お客様視点で動く力を磨いてきました。今後は御社の営業職として、クライアントの課題にしっかり寄り添い、信頼関係を築ける提案ができる人材になりたいと考えています」
このように構成することで、自信を持って話せるようになります。
【2】話すスピードと“間”を意識する
緊張すると、無意識に話すスピードが早くなりがちです。
でも、意識的に“ゆっくり話す+間を取る”だけで、落ち着いて見え、堂々とした印象を与えられます。
ポイント:
1文ごとに軽く息をつく
要点の後は1〜2秒、意識的に間を置く
「句点(。)」で必ず1呼吸する
この“余白”が、相手に伝わる余裕と信頼感を生みます。
【3】深呼吸と姿勢で、心を整える
面接直前は、ぜひ「深呼吸」を取り入れてください。
緊張時は呼吸が浅くなり、余計に焦ってしまうもの。
ゆっくり深く呼吸することで、自律神経が整い、自然と心が落ち着いていきます。
さらに、背筋を伸ばして座ることも大切です。
姿勢を正すことで、内面から自信が湧き、声の響きも安定します。
【4】視線の置き方で、緊張を和らげる
「面接官の目を見なきゃ」と思いすぎると、逆に緊張が高まります。
おすすめは、“優しい目線”で相手の目を自然に見ること。
相手の眉間や鼻筋あたりを見るイメージでもOK
アイコンタクトは“1〜2秒”が目安
面接官全員に均等に視線を向けると、丁寧な印象に
無理に目を合わせる必要はありません。自然な視線が一番です。
まとめ:面接の緊張は、“整えた話し方”で乗り越えられる
面接で緊張してしまうのは、あなただけではありません。
大切なのは「緊張しないこと」ではなく、緊張しても自分らしく話せる方法を知ること。
今回ご紹介した4つのポイントを意識すれば、
きっと次の面接では、「落ち着いて話せた自分」に出会えるはずです。